GRAN TURISMO SPORT TESTPLAY EVENT in SHIBUYA HIKARIE

2016年6月4日、グランツーリスモシリーズの最新作「グランツーリスモSPORT」の

試遊体験会が渋谷ヒカリエで開かれました。

 

午前には、幅広い年齢、そして経歴を持ったゲストが招かれ、

GT SPORTを使ってのデモレースが行われました。

詳しくはGT公式サイト公式ブログ PIT STOPをご覧ください。

 

その後は山内一典プロデューサーによる

GT SPORT開発状況のプレゼンテーションがありました。

デモレースとプレゼンの模様はYouTubeからライブ配信され、

6月15日までは公開されているとのことです。

以下、ライブ配信映像。

公式トレーラ

 

午後には一般来場者がGT SPORTを体験できる試遊体験会が実施されました。

1人5分1回きりでしたがThrustmaster T300RSを備えた試遊台でのプレイと、

まるでリビングかのようにソファとテレビとPS4が置かれ、

パッドコントローラーでゆったりとプレイできるスペースが用意されていました。

 

今回、使用可能なレースモードは「シングルレース」と「タイムトライアル」で、

「ドリフトトライアル」と「2画面対戦」はロックされていました。

使用可能なクルマは、把握しきれていませんが

ロンドン、ニュルブルクリンクで使用可能だった車種とほぼ変わらないと思います。

コースはGT6から継続の「ブランズハッチ」、「ウィロースプリングス・ビッグウィロー」、

「ニュルブルクリンク・北コース」と、新収録の「東京エクスプレスウェイ」、

「ノーザンアイル・スピードウェイ」から選択可能でした。

走行後には従来と同様にリプレイ画面が再生されましたが、

フォトモードやアンヴェイルイベントなどで見られたオーバーテイクシーンなどを

映す「リプレイ機能」などは確認できませんでした。

製品版ではどういった仕様になるのか、気になるところです。

 

会場内では、ユーザーとコミュニケージョンをとる山内さんの姿も見られました。

直接お話しできる機会は滅多にないことなので、

いちユーザーとしてはとても嬉しい出来事でした。

GRAN TURISMO SPORT PLAYTEST in SHIBUYA HIKARIE

GRAN TURISMO SPORT PLAYTEST in SHIBUYA HIKARIE

GRAN TURISMO SPORT PLAYTEST in SHIBUYA HIKARIE

GRAN TURISMO SPORT PLAYTEST in SHIBUYA HIKARIE

 

以下、試遊体験会を通しての私個人の感想となります。

 

まず、音について。

ロンドンでのアンヴェイルイベントでは、

エンジン音がかき消されるほどスキール音が目立っていたのに対して、

今回はスキール音の音量は抑えられ、

それ以外の走行音がより聞こえるようになりました。

基本的にはGT6からの劇的な変化はないように感じました。

 

つぎに、グラフィックです。

もともとGT6のグラフィックがキレイだったので、

これについても劇的な変化は感じられませんでしたが、

確実により細かくキレイなグラフィックになったと思います。

山内さんのプレゼンによれば、コース、クルマともに

すべてのデータをイチから作っているという話なので、

GT6で見られたような旧ハードクオリティのデータは全く存在しない事になります。

また、車内視点が改善され「運転しやすくなった!」との声を聞きますが、

個人的にはよくわかりませんでした(笑)

リプレイについては、アングルやグラフィック含め、

ほかのレースゲームより圧倒的にカッコイイと思います。

ただし、デモレースなどで見受けられましたが、

フレーム内にクルマが2台以上映る状態では、

60fpsのなめらかな映像ではなくなっているように見えました。

 

つづいて、操作性についてです。

メニューやリプレイ画面では(パッドでの操作で)十字キーで選択し、

○で決定、×でキャンセルは変わりませんでしたが、

左スティックで画面上を自由に移動できるカーソルを操作し、

項目を選択することが可能なようです。

(PS4やPS3のウェブブラウザのカーソル移動と同じような感じです。)

また、右スティックではページのスクロールが可能で、

車種選択画面では使い勝手が良くなるのではないかと思います。

走行中については、左右視点が廃止されていた事と、

パッドでの視点変更(タッチパネル左側の操作のしづらさが残念な点でした。

パッドでのステアリングの補正などは依然と同様に、

とても操作しやすいと思います。

 

つぎに、挙動について。

GT5からGT6への変化以上に、

GT SPORTの挙動には明らかな変化がありました。

おそらくはタイヤの特性が変わったのだと思いますが

一言で表現すると「クルマの向きが変わりやすくなった」でしょうか。

GT SPORTを体験した感想で「よりリアルになった」と耳にしますが、

個人的には「“挙動の特性”というベクトルの方向は変わったけれど、

リアルかどうかという軸成分は増えていない」ように感じました。

タイヤがグリップしている状態と滑っている状態の境界が曖昧で、

滑り出しが妙に気持ち悪かった印象がありました。

なお、細かなバグも修正されているようです!

 

さいごに、ドライビングアシストについて。

前作でのスキッドリカバリーフォースなどの初心者救済措置に変わるアシストとして、

今作では、ブレーキ/ステアリングアシストが実装されます。

今回の体験会でも、そのドライビングアシストを体験することが可能でしたが、

時間の都合で私は一切触れませんでした。

製作スタッフの方々、ゴメンナサイ(笑)

聞いたところによると、ASMほどの煩わしさはなくアシストしてくれるとのこと。

製品版で色々試してみたいと思います……!汗

 

以下は、公式サイトやプレゼンで触れられているコンテンツについてです。

 

収録車両について。

GT6では様々なカテゴリの実在、架空のレースカーが存在しましたが、

正直オンラインでレースをするにはバランスが取りづらく

せっかく収録されているのになかなか使用されない車両もあったと思いますが、

GT SPORTでは実在、架空を含めてBOP(性能調整)が施されるので、

多彩な車種でのレースに期待大です。

現時点で公開されているグループ分けは、

WECのLMP1相当のGr.1、FIA-GT3相当のGr.3、市販車改造クラスのGr.4、

市販車無改造のN-Seriesの4グループが公式サイトに公開されています。

また、ランサーエボリューションやマスタングのラリー仕様車がトレーラ中に登場し、

プレゼン中でも「Gr.Bラリーカー」との発言がありました。

意味深に開けられた「Gr.2」については、体験会で山内さんから言及があったようで

何かしらのカテゴリがGr.2として収録される可能性を示唆しているようです。

続報に期待です。

 

ブランドセントラルについて。

今までのカーディーラーの進化系としてブランドセントラルと呼ばれる

コンテンツが実装されるそうです。

個人的に注目するのは、カーブランドが動画配信サイトや

SNSで公開しているプロモーション映像を

グランツーリスモではリビングのテレビでひとまとめに観ることができる機能です。

山内さんが仰られたように、YouTubeを漁れば、たくさんのカッコイイ動画が

公開されていますが、それを自分から探して視聴することはなかなかないので、

ひとまとめに公開されているととても便利だと思いました。

 

スポーツモードについて。

オンラインで開催されるレースイベントのことのようです。

今作では「スポーツマンシップポイント」と呼ばれる

レーシングマナーを評価するポイントシステムが導入され、

プレイヤーのスキルとこのマナーをもとに判定され、

よりレベルの近いプレイヤーとのマッチングが可能になるそうです。

また、スポーツモードでは大きく2つのチャンピオンシップが開催されます。

ひとつは国ごとに代表プレイヤーが選出され

世界タイトルを争う「ネーションズ・カップ」。

もうひとつは好きなメーカーに所属しその代表となって

世界タイトルを争う「マニュファクチャラー・ファン・カップ」。

ネーションズ・カップでは、タイムゾーンで「北米・南米」、「欧州・中東・アフリカ」、

「アジア・オセアニア」の3つの地域に区分され、

各国の上位ランカーがそれぞれの地域のファイナルイベントに進出し、

それに勝ち抜いた各地域の代表者がワールドファイナルでバトルをする、

といった構造になっています。

地域のファイナルイベント、ワールドファイナルでは、

アンヴェイルイベントのようにライブ配信されるリアルイベントとなります。

マニュファクチャラー・ファン・カップでは、

メーカー毎に各地域の上位ランカーが1名ずつ選抜され、

3名1チームでメーカーを代表し、ワールドファイナルでタイトル争われます。

「3名の代表者に、リアルのワークスドライバーを1名加えても面白いかもしれない」

とも山内さんは言及しています。

地域毎のファイナルイベントは行われないそうです。

プレイヤーが所属するメーカーは、ゲーム開始時に選択をし、

半年に1度くらいのスパンで変更可能にしたいとのことです。

フラッグシップとなるメインイベントとして上記の2つのチャンピオンシップが

紹介されましたが、これら以外にもレースイベントが用意されます。

 

ソーシャルファンクション(コミュニティ)について。

プレゼンでは、数人から100人を超えるような、

大小様々な規模に応じた機能を実装したいという話です。

具体的な仕組みについては言及されませんでした。

プロフィールページで確認できたのは、アイコン、ID、本名、紹介分、国籍、

所属メーカー、クレジット(お金のアイコンが2種類あるのが謎)、

フォロワー数、レベル、ドライバークラス、スポーツマンシップポイント、

アイテム数、クルマ所持数、現在乗っているクルマ、

オープンガレージといったところです。

これらの情報は端末からも確認ができるそうです。

 

リバリーエディタについて。

アンヴェイルイベントから増えた情報はなかったのではないでしょうか。

確認できるのは、トレーラ中のアウディR8やプレゼンで登場したFT-1ですが

エディタで作成したクルマのグラフィックが既存のカラーリングに比べて

グラフィックの質にどの程度の差があるのかが気になる所ではあります。

作製したリバリーは、他プレイヤーとシェアできるそうです。

PDが用意できない様々なカテゴリのレースカーを再現してほしいと

プレゼンで山内さんは促していました。

 

スケープスについて。

プレゼンを聞いた限りでは、1000種類用意されるという空間に対して、

カメラの設定とカメラの方向、クルマの配置は自由に選択可能で、

カメラの位置自体は固定されているようです。

また、今までのフォトトラベルとは異なり、

クルマに速度を与え、流し撮りをすることが可能になる様子です。

ロケーションを自由に歩き回る楽しさは損なわれてしまいますが、

より光と空間の情報が豊富になり、今まで以上にグラフィックの進化したフォトが

撮影できるのではないかと期待しています。

 

まだまだGT SPORTは開発途中であり、逐次改善していくとのことです。

以上の点も含めて、11月にはさらにクオリティの高い作品が

完成していることが期待されます。

楽しみですね。

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